FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

再現答案 刑事訴訟法

第1 逮捕①とそれに引き続く身体拘束の適法性
 1 逮捕①について
  逮捕①は、V女に対する殺人、死体遺棄事件(本件)を解
明するために、行われた強盗(別件)による逮捕であり、別
件逮捕として違法か問題となる。
  別件逮捕は、違法と解する。別件逮捕は、その後に本件
の逮捕が予定されており、厳格な身柄拘束期間を法定した法(
203条以下)の趣旨を没却すること、令状なく本件が逮捕
されるに等しく令状主義(憲法33条、199条)を没却するから
である。
 もっとも、別件逮捕の目的は、捜査官の主観的な意図であ
り逮捕時に客観的に明らかにするのが困難である。よって、
別件逮捕にあたるかはその後の余罪取調べの状況から判断する
べきである。そこで、余罪取調べの可否、限界が問題となる。
 余罪取調べは、任意捜査(197条本文)として可能である
と解する。黙秘権を十全化するため取調べ受忍義務は否定すべ
きであり、198条1項但書は逮捕勾留の効力が否定されない
ことを注意的に規定したものと解すべきだからである。
 限界については、令状主義の精神を潜脱したときに限界を超
えたとして違法になると解する。かかる場合には、別件逮捕と
して違法となる。
 限界の判断に際しては、①本件と別件の関連性②本件の証拠
の収集状況③取調べ時間④捜査官の主観的意図等の諸般の事情
から判断する。
 本件は強盗であり、別件は殺人死体遺棄であり、被害者もこ
となり関連性はない(①)。本件の証拠収集状況については、
メール①だけであり不十分であった(②)。取調べ時間につい
ては1日30分づつ本件について取り調べている(③)。Pの意
図としては、V女に対する本件を解明するため、部下に対して本
件以外の犯罪の嫌疑を調べさせるなど、本件の証拠不足から本件
で逮捕できないことから別件で逮捕しようとする意図が明らかで
あるといえる(④)。
 以上を総合考慮するとPの意図としては、本件を取り調べるた
め別件を利用して逮捕するものであり令状主義を潜脱するもとい
え別件逮捕として違法である。
2 引き続く身体拘束
 逮捕①に引き続き勾留されている。かかる勾留は適法か。
 逮捕と勾留は公訴提起に向けた同一目的を有し、不服申し立て
手続が逮捕に存在しないのは勾留の際に一括してチャックする
趣旨であることから、違法な逮捕に引き続き勾留も違法となる
と解する。
 よって、逮捕①に引き続く勾留は違法である。
第2 逮捕②とそれに引き続く身体拘束の適法性
 1 Pの指示を受けたQが逮捕しているが、Pは殺人死体遺棄
事件(本件)を解明するために乙を逮捕したいと考えていたの
であり、別件逮捕にあたるのか問題となる。
 別件は窃盗であり本件とは関連性がない(①)。本件の証
拠はメール①のみしかなく不十分である(②)。取調べ時間
については、平成22年1月15日以降一切本件について取り調べ
ていない(③)。Pの意図は、上述のとおりであるが、実際に
取り調べにあったのはQであり潜脱の意図がPと同様とはいえ
ない(④)ので総合考慮すると令状主義を潜脱するとまでは
いえないので逮捕②は適法である。
2 勾留についても、逮捕が適法であり、かつ、黙秘してお
り罪証隠滅のおそれ(60条1項2号)もあるといえるので勾
留は適法である。
第3 逮捕③とそれに引き続く身体拘束の適法性
 1 逮捕①にいう本件で逮捕③は行われており、再逮捕の
禁止に反しないか問題となる。
 再逮捕は、厳格な身柄拘束期間を定めた法の趣旨を没却す
るものであり、不当な蒸し返しにあたるので、原則禁止され
ると解する。もっとも、不当な蒸し返しといえない特段の事
情がある場合には、例外的に認められると解する。199条3項
も再逮捕を許容している。
 本件についての甲の「V女の死体を『一本杉』付近に埋め
た」旨を供述を内容とする上申書、供述録取書を得られてお
らず、本件についてあらたな証拠は発見されていない。そし
て、逮捕①の勾留の釈放後すぐに逮捕③に及んでおり特段の
事情はないといえる。
 よって、逮捕③は再逮捕にあたり原則どおり違法となる。
2 勾留についても違法となる。
第4 逮捕④とそれに引き続く身体拘束の適法性
 1 逮捕④は逮捕②が適法であるから再逮捕は問題となら
ない。
  そこで通常逮捕の要件をみたすか検討する。
  「相当な理由」(199条1項本文)があるか。乙のパソ
コンにBとZとの間にメール②-1とメール②-2と同様の
BがVの死体を遺棄したことに関する報酬に関するメールが
あり相当な理由をみたす。逮捕の必要性も認められる。よ
って逮捕④は適法である。
 2 勾留については、乙は逮捕後黙秘を続けており証拠
隠滅のおそれがあるので適法である。
第5 設問2
1 資料1について
 資料1について、メール①は「公判期日における供述に
代えて書面を証拠」とする(320条1項)にあたり原則証
拠能力が認められない。
 伝聞例外にあたるか検討する。
 メール①はBが作成した書面であり「被告人以外の者が
作成した供述書」にあたるので321条1項3号の伝聞例
外にあたるか問題となる。なお、メール①のBからA女へ
の送信については、Bが作成したままであり伝聞過程は
存在せず非伝聞にあたる。
(1) 供述不能
 Bはすでに死亡しており供述不能にあたる。
(2) 不可欠性
 甲と乙は共に黙秘しており、しかも、他に本件に関
連する差し押さえるべき物を発見できておらず、目撃
者もいない状況であるので、不可欠性もみたす。
(3) 特信状況
 A女がBから、Bが甲乙と一緒に甲の妻を一本杉付近に
埋めたというメールを受信した供述し、それをうけて
警察がしらべたところ実際にV女の遺体が発見されて
おり秘密の暴露があったといえ、本件メールのないよ
うには特信状況があるといえる。
 以上により、本件資料1全体として証拠能力が認め
られる。
2 資料2
(1)メール②-1については、Bが実際に甲乙と行
った死体遺棄について書かれておりで伝聞証拠にあた
り原則証拠能力がない。もっとも、321条1項3号によ
りメール①と同様証拠能力が認められる。
(2)メール②-2については、甲のBへの回答にす
ぎず、非伝聞にあたり、証拠能力が認められる。
 以上により資料2全体で証拠能力が認められる。
               以上(5枚マックス)

再現率 85パーセントくらい
    
当日の感想等 
     設問1がかなりむずかしかった。
     設問2については、答案構成段階では再伝聞
    も当然書くつもりだったが書き始めるところで
    考えすぎて混乱してしまいめちゃくちゃになって
    しまった。伝聞の趣旨を書いている暇もなく、
    要証事実の認定、非伝聞の論証も総てかけなか
    った。大失敗である。設問2で10点くらい
    ついてくれることを願う。死因になりうる。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ぽんちょ

Author:ぽんちょ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ぽんちょ
ぽんちょ
ぽんちょ

FC2Blog Ranking

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
ブログ
19819位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
5443位
アクセスランキングを見る>>
FC2アフィリエイト
FC2アフィリエイト
アフィリエイト・SEO対策
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。